A33-1.
主催者でテーマ設定をしていたり,学校現場でマンガはNGということはありますが,基本的にビブリオバトルの選書は自由です。観客に受け入れられるかは別にして,純粋にその本を紹介したいというのであればよいのではないでしょうか。
ちなみに,全般の注意事項として主催者が「マルチ商法や宗教の勧誘などの活動は禁止」とうたっている場合があります。反社会的,公序良俗に反するものが見られる場合は主催者にも対応を求めつつ,参加するみなさんが楽しい時間を過ごせるよう,全員でその場を作り上げていって頂ければと思います。
by 海川 由美子
A33-2.
アリかナシかで言えば、アリだと思います。
ビブリオバトルは、本の紹介者が「自分の好きな本」を紹介します。つまり、それが宗教関係であれ何であれ、紹介者には「選書の自由」があるわけです。聴衆は「自分が最も読みたくなった本」を選択します。つまりそれが宗教関係であれ何であれ、聴衆にも「選書の自由」があるわけです。
紹介者・聴衆双方の「選書の自由」を最大限に認めるという意味で、ビブリオバトルで紹介される本に制限を加えることは、極力避ける(最小限度に留める)べきだと私は考えます。
また、ビブリオバトルは「最も多くの聴衆から選ばれた本が勝つゲーム」でもあります。言い換えれば、勝つためには、より多くの聴衆に「読みたい」と思ってもらえる本を紹介しなくてはなりません。ゲームに勝ちたいという気持ちが「場に適した本を紹介する」ことを促します。
参加者の行動を直接的に規制することよりも、参加者が自ら適した行動をするように促す(参加者の自律性を促進する)ことに比重を置いたルール設定になっていることが、ビブリオバトルというゲームの特徴の一つです。そのことを是非ご理解いただければと思います。
by 安部 尚登
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