なかなか難しいケースですよね。ルールの補足3aには
発表内容の揚げ足をとったり,批判をするようなことはせず,発表内容でわからなかった点の追加説明や,「どの本を一番読みたくなったか?」の判断を後でするための材料をきく.とありますが、これはいわば「紳士協定」であって、特にその参加者が発表者ではなかった場合、このルールに反したからといって何らかの不利益を被るわけでもありませんから、司会者としては、ゲームが始まる前に丁寧にルール説明をして、趣旨を尊重していただけるようお願いするぐらいのことしか、できないのかもしれません。
あるいは、少し考え方を変えて、「趣旨に反する言動をしづらい環境を設定する」というのも1つの手だと思います。たとえばビブリオバトル・カード http://www.p-cd.org/2013/11/bb-card.html というツールがあります。これは全ての参加者が、紹介された全ての本について、面白そうなところを2つずつコメントするカードです。つまり、「全ての紹介本について、必ずポジティブなフィードバックをする」というミッションを全参加者に与えることになるので、ディスカッションタイム(を含む、そのビブリオバトル全体)において、ミッションと矛盾する言動をしづらくなります。このようなツールを導入することも、1つの方法かと思います。
by 安部尚登